• 潰瘍性大腸炎について
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潰瘍性大腸炎(UC)ってどんな病気?

潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症が起きる慢性の炎症性疾患です。さまざまな要因が関係しあって発症すると考えられています。

■病変部位による分類

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起き、粘膜にびらん(ただれ)や潰瘍ができる病気です。病変は基本的に、直腸から上の方(口側)へ広がっていき、その範囲によって3つのタイプに分類されます。

直腸炎型 左側大腸炎型 全大腸炎型 直腸炎型 左側大腸炎型 全大腸炎型

■主な症状

潰瘍性大腸炎の主な症状は、腹痛、下痢、血便(粘血便)です。また、直腸の機能異常である「しぶり腹」が生じることがあります。

※ 排便前に起きる腹痛とは異なり、排便後も残便感をともない、排便したい腹痛が持続する

■潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎の原因はまだはっきりとは分かっていませんが、遺伝的な要因、環境的な要因、免疫の異常が関係しあって発症していると考えられています。

前本篤男:日比紀文監, チーム医療につなげる! IBD診療ビジュアルテキスト, 羊土社, p.38, 2016 より改変